東秩父村和紙の里を訪れて
耕作放棄地がもたらす問題
問題の中には、ほかの農地への悪影響を与えるものも挙げられます。
まず農業の大敵である病害虫や雑草が発生する原因となります。
農地として利用されている間は、収穫する農作物に病害虫がつかないよう、農作物の成長が邪魔されないよう、病害虫や雑草への対策に気を使うことでしょう。
しかし放棄されてしまった農地は野放しの状態です。耕作放棄地の中だけで済む話ならまだマシだと思うのですが、自然界に育つ生物の生命力の強さは、隣の農地にまで及びます。あっという間に雑草が生い茂り、農業に害をもたらす病害虫が棲みやすい環境になってしまえば、耕作放棄地の隣の農家はたまったもんじゃありませんよね。
放置された農地が、野生動物の棲家となるケースも厄介です。中間山地によくあるケースなのですが、畑を荒らすイノシシやシカが、農地に人の気配がないことに気づくと、山から田畑へと戻ってきてしまいます。棲家になってしまうと、そこを拠点に他の畑を荒らしかねません。
用排水路などの管理が困難になる場合もあれば、耕作放棄地がゴミの不法投棄場になってしまう…なんてケースもあります。
そんな中、耕作放棄地をほったらかしにしないための対策があります。平成26年3月に施行された「農地中間管理事業の推進に関する法律」です。これにより、47都道府県で農地中間管理機構が指定されました。
目的は農地利用の集積・集約化です。農地中間管理機構は耕作放棄地など錯綜した農地を借り受け、担い手が現れれば、まとめて借り受けた農地を貸し付けます。農地と担い手の中間に立ち、借り手が見つかるまで責任を持って農地を管理します。
そのため、長年放棄されたために使いにくくなった農地があれば、必要に応じて管理機構が整備を行います。
これら業務の一部は市町村に委託されます。そうすることで、地域一丸となって耕作放棄地解消を進めることができますし、地域や人とつながる取り組みに貢献できます。
例えば北海道の農業生産法人の場合、酪農跡地の耕作放棄地でダッタンそばを作付けしました。耕作放棄地が新たに利用されたという利点だけでなく、ダッタンそばを特産品として売り出すことで、その地域の活性化にも結びついています。
秩父郡ではどのように解決して行くべきか。
やはり農地は農地として使うべきではないか。奇をてらうことで注目を集めるよりは地の利を生かして堅く持続性のある一次産業を見直しいくつかを集める事で技術的にも経営的にも継承していけるのではないでしょうか。
担い手の問題は様々な支援制度や本気の訴求で先ずは地元の若手を対象に情報を出して行く事から広げてはどうでしょう。
では具体的には?って話しですが、それにつきましては次回議会で提言しますのでよろしくお願い致します。
現在それに伴って色々な方々からご教授頂いてます。また、お願いしたりするかと思いますがその際にはご協力お願い致します。
写真はユネスコ無形文化遺産手漉き和紙で有名な東秩父村の和紙の里にて、東秩父村村議の百瀬様と支配人の福島様にご案内いただきました。
なぜ、こちらにと申しますと、和紙原料の国産楮が足りないとの情報を聞き東秩父村と小鹿野町が1次産業〜6次産業で繋がって行ける可能性はあるのかを確かめたくお邪魔致しました。同じ小鹿野町議会の笠原議員にも同行いただき意見交換して認識を共にできました。
楮は栽培は難しくなく秩父郡の厳しい冬の農業閑散期に1つ仕事となりえますし、耕作放棄地の利用にもなるかと思います。まだまだ問題はありますが一つの光が見えました。
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